• KSプロジェクト イマ・ゼミ!「第1回福島ボランティアツアー」を実施

KSプロジェクト イマ・ゼミ!「第1回福島ボランティアツアー」を実施

2019.09.25

  • KSプロジェクト

9月22日~23日の連休を利用して、福島県いわき市、広野町、富岡町の農場へボランティアに行ってきました。

参加者は16名、中2~高2の生徒が集まってくれました。

今回のツアーの目的は「現地で農業に取り組む人、その活動を支援するNPOやボランティアの方々の想いを知ること」です。

初日に訪れたのはいわき市の福島さんの農場「天空の里山」です。

ここでは、無農薬無化学肥料で農業をしています。原発事故による風評被害もあり、体に良いものを作ろうとのことから、無農薬で栽培をしているという想いを聞きました。作業としては、台風15号で倒れたオーガニックコットンを真っすぐに立てる作業や水路周辺の草刈り、泥さらいを行いました。

その後は、震災の時からボランティアの方の受け入れを行ってきた「古滝屋」さんに宿泊し、NPO法人ザ・ピープル理事長の吉田さんのお話しを聞きました。被災してから、民間レベルでの地域支援のお話しや、「マイナスからプラスへ」という復興への話を聞くことができました。吉田さんのお話しの後には生徒達から様々な質問がでました。講演の後に振り返りをしてみると「現地に来ることで福島で起きていることがようやくわかった」「積極的に情報に接することの大切さ、知ることの大切さを学んだ」「人のつながりの凄さ、大切さを実感した」など様々な学びを得ることができました。

2日目は、広野町の渡辺さんの水田を訪ねました。渡辺さんは、震災の後、埼玉に避難し今では週末に広野町に変える生活を続けています。海城の生物部がお世話になっている北野の谷戸の活動にボランティアとして、お孫さんを連れて参加してくださっている方です。稲刈りの準備のお手伝いをさせてもらった後は、ふるさとを大切にする想いについてお話しいただきました。

その後、富岡町に向かいました。富岡町には帰宅困難地域があり、そのバリケードのそばまで行きました。バリケードの先の道には雑草が生え、誰も住んでいない家がありました。その光景を生徒達はじっと見つめていました。それぞれに想うところがあったようです。

 

午後は富岡町のオーガニックコットン畑を訪ね、オーガニックコットン畑の草取りやコットンを立て直す作業をしました。昨日、作業をしていたこともあり、スムーズに作業をすることができました。

こうした作業を通じて、ボランティア作業の達成感や人々の想いに触れられた事はとても良い経験になりました。

復興に向け、一生懸命に取り組む人々の姿に生徒達も刺激を受けていました。

ツアーが終わっても「継続的にボランティアに行きたい!」という声も出てきています。

彼らなりに福島でできることを考え、行動していきたいとのことでした。

彼らの今後の活躍に期待をしています。

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こうした看板を作っていただき、ありがとうございます。

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今回参加した農園とボランティアの方々と記念撮影

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倒れたオーガニックコットンを一つずつ丁寧に直しました。

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広い畑ではありましたが、皆で協力して作業ができました。

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水路の草刈りと泥さらい。スコップを使って掘りました。

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水路、だいぶきれいになりました。

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福島さんからどうしてオーガニックコットンの栽培をするのか、話を伺いました。

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古滝屋にてザ・ピープル理事長の吉田さんより熱いお話しをいただきました。

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質問をする生徒

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振り返りでは、生徒それぞれの想いを聞くことができました。

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広野町の渡辺さんのお宅で震災当時と今のお話しを聞きました。

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稲刈り準備のお手伝い。

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栗おこわを作っていただきました!とても美味しく、秋の自然の恵みを感じました。

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水田の前で記念撮影。

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天神岬の展望台より木戸川河口を臨む。津波の被害があった場所です。現在は大きな堤防ができ、防災緑地が整備されています。

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この策の向こうは帰宅困難地域。

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富岡町のオーガニックコットン畑での作業

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作業後の記念撮影

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富岡町でオーガニックコットン畑をすることの意義について話を聞きました。

震災以後、住んでいる人は少なくなりましたが、復興に向けて取り組む想いについて学びました。